弊社の取り扱いの多い、ステンレス製品。
そもそもステンレスという金属は、とっても身近な素材ですが、どうして錆びない(錆びにくい)のか、耐食性があって傷に強いのか、よく知らない方もいらっしゃるのではないでしょうか。
◆ステンレス
ステンレスは金属の一種で、鉄を主成分(50%以上)とし、そこにクロムという元素を10.5%以上混ぜた合金です。
鉄は硬くて強い金属ですが、なにしろ錆びやすい。
…余談ですが、我が家で使用していたBBQコンロも庭に放置していたら錆びだらけ、触ると手にも服にも錆が付くので放置し続け、挙句の果てには文字通りボロボロになってしまったことがあります(涙)
◆クロム
金属としてのクロムは硬く、耐食性があります。
この特徴を活用するために、ネジやボルトなどのサビ防止のためのメッキに使われることも多いようです。
硬くて強い鉄に、硬くて耐食性のあるクロムを含有させると、
硬くて強くて耐食性に加え、耐熱性・加工性まで兼ねそろえた金属、ステンレスとなるのです!!
◆鉄が主成分なのに、錆びに強くなるのはどうしてでしょうか。
鉄をステンレスにした場合、クロムと酸素が結合することによって、「不動態被膜」と呼ばれる、薄ーい皮膜が形成されることにより、錆の進行を防ぎます。
化学って面白いですねー。
鉄と酸素が結びつくと錆になるのに、クロムと酸素が結合することで、錆から
守ってくれる皮膜となるのです。
しかも、この皮膜は傷で壊れても酸素に触れれば自動的に再生する力もあるんです!再生能力まであるなんて驚きですね!
ステンレスについて、ほんの基礎の「キ」をご紹介しました。
学生時代に苦手意識のあった化学の面白さにも気づくことができました。
もう少し深堀りできたらまた投稿したいと思います。
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