2013年9月22日日曜日

中国の環境問題に関して考えるところ

鋳物世界では、鋳造した製品の表面に関して
綺麗な見た目にするために、酸液で表面を洗います。

ショットブラストなど、鉄の小さな玉で表面を磨いたりするだけの場合もありますが、
殆どが酸洗処理を実施する事で表面を銀白色の見た目がとても綺麗な製品にする
事が出来ます。
酸液でステンレス鋳物を洗浄している様子
                                                 

環境汚染が叫ばれている中国でも問題なのが、この酸液の処理についてです。
今までは、強酸を使ったり、廃液を垂れ流したりしていました。

思い出すと昔の日本もそうだったのかもしれません。。。
今ではそんな事を日本国内でやっている会社ありませんが、調達先の中国で
それ(垂れ流し)をやっていても指導する日本企業は殆どいません。

なぜなら、廃液処理の設備を導入するには多額な投資が必要になりますし、
何より調達のコストが上がるのです。


中和前の酸液
                                           

中和をしているところの酸液の状態
                           




自国では出来ないことを、他国では目をつぶり、コスト優先で購入する事は
考えなくてはいけないですよね。
まるで、あの大地震の後の瓦礫の受け入れを拒否する人たちの顔が浮かんで
しまいます。
口では助ける・絆などと言っていますが、実際に自分のところに来るとなると
拒否してしまいます。

環境問題にしても同じ、隣国でありながら、そういった対応をしない工場から
安く購入して、見て見ない振りをする。。。

これからはそういうやり方は出来なくなってしまうでしょう。
われわれも地道に説得して、環境問題に対応して行こうと思います。

よろしくお願いします。


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